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寄稿漫画「墓を掘る」

  • 執筆者の写真: 渡屋
    渡屋
  • 2018年12月12日
  • 読了時間: 3分

 2018年10月7日発行 銀高アンソロジー 背徳の章「闇夜の蝶は光に集う・弐」


『墓を掘る』25p


※内容の裏話です。プライベッターや別ブログで書いていたものを移動しました。

 銀高過激派・覇道様発行の銀高アンソロジー第2弾にも参加させていただきました。本になってから気付く事は多いですが、今回もそうです。他の方の作品と並ぶために見えてくることもあります。もし個人誌だったらわからなかったかもしれません。もう少し話の密度も画面の密度も上げるべきでした…(出来ないけど…)。他の方が凄すぎて気になって仕方ないです。救いはあの作品の配置ではないかと思います。ラストに合わせて配置してくださったのが効果的だったと思います、編集ってすごい…。

 タイトルはアレですが、実は大真面目な話です。 


 今回は「背徳」というテーマがありました。正直言うと難しかったです。私の作品は背徳というよりは不謹慎という言葉の方が合っている感には目をつぶっていただくとしてw

 基本的に私は攘夷時代を描く時には「彼らは生死については頓着が希薄」だと思ってます。銀時の方が生についてはもっと頓着があるようですが、人を殺す事に関しては私が描く銀時は他の方が描くよりももっと感情薄いと思ってください…。彼らが「慰める」だのなんだのやっててもそれは人殺しを悪い事だと捉えているというよりは、戦に負けそうになっているのは自分が弱いから、力弱い自分に対してグダグダしているということです。勝ち負けだけの世界です。こう描くと今の常識や感性からしたらかなり外れたもので違和感しかないと思います。すみません。


 墓を掘るというのは正に墓穴というか、自分の言動が死に繋がるということで、これはモブの二人にもかかってきます。たった一つの言動が先の事を決めるということ。自分自身の言動が自分の行く末を決めてしまうのは自分にとってはなんともない事、覚悟している事かもしれませんが、自分の言動が相手にも影響を及ぼしているのではないかという、そういう不安を描きたくてこういう話になりました。大雑把に言うとこんな感じです。若い頃の二人なので、まだそういう青臭い所がある。まだ道連れにする覚悟もなにもない時代であって欲しいなと。負け戦の雰囲気が濃くなってきて自覚していくんでしょうが…。


 道連れにしたいけどしたくない、合わせたいけど合わせたくない。

 銀高に感じるある種危うい感じはそういうところかな...あの戦をともにしているのに何故か坂本も桂もそういう影響が見られない。自分を貫いていられる。でも銀時と高杉は…。ずっと自分を貫いてるように見えたのに、実は違うんだろうなぁ…。


 高杉が手じゃなく頭を銀時の頭に寄せたのは、その方が銀時の考えてること、気持ちがわかるんじゃないかと思ったから…。唇と唇、手と手です。なんか高杉の初登場時のセリフの事考えると、こういうことしても不思議じゃないなと思いました。聞こえるんだよ、とか言ってたから…。




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