寄稿漫画「意和戸」
- 渡屋
- 2018年12月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年9月24日
2018年5月4日発行 銀高アンソロジー「闇夜の蝶は光に集う」
『意和戸』20p

※内容の裏話です。プライベッターや別ブログで書いていたものを移動しました。
銀高アンソロ初参加作品です。そういうこともあり、初心を思い出して描きました。
「意和戸(いわと)」というのは江戸時代のストリップのようなもので、天岩戸からきているのではないかと言われています。古事記などのあの有名なエピソードです。 アメノウズメという踊り子さんが乳房も露わに踊るというのは正にストリップなのではないかと、そういうことなのでしょう。 ストリップとは言いますが、それだけではなくて、どうやら本番等もやっていたようですね。これはすごい。そういうわけで、アオカンと本番も拝めるストリップをかけ合わせた話となりました。ハッキリ書いてないけど、話は祭り回後…つまり銀時と高杉が10年ぶりに会った後ということになっています。その後の展開はバッサリ忘れて描くというのを心掛けましたが、知ってしまった以上はどうしても甘い展開になりがちで…。実際二人の表情も柔らかくなってしまったんじゃないかと思います、難しい。初心に帰るというつもりで祭り後の話にしたかったんです。当時どう好きだったかを思い出したかった(まだ芽生えみたいなもんだったけど)。
どんな理由があって高杉は銀時を敵視するようになったんだろうとか、銀時が黒い獣に対して白い獣と言った事とか(定春のことだという以上に何かあるのかと思い込んでた)、モヤモヤイライラしていたあの時。何より銀時と高杉の表情の対比。ヘラヘラとしながら怨嗟の言葉を吐く高杉と、無表情で対応する銀時が印象的で。空知先生は何の意味もなくそう描いたっぽいけど…インタビュー見る限りは…。あのモヤモヤを描きたかったけど、やっぱり駄目です、その後の話知ってるから!!
最初の数ページがなんとなく、不自然に感じる方もいらっしゃると思います。最初の数ページはそのままですが、実は途中から描き直してるんです。どうしても流れがうまくいかないシーンがあり、気になりながらもそのまま描き始めてしまって。描いてる途中でこっちの方が良さそうと思い付き、描きかえています。外で会って部屋に移動してセックスするという流れがどうしても上手く描けなかった。それでああなった次第です。そっちに気をとられすぎて残したページとの繋がりを考慮しなかったのは本当、駄目としか言いようがない。(シメキリギリギリだったし、というか暴露すれば実は少し遅れてしまいました、本当に主催さんには申し訳なかったです…。)
実は話自体はそんなに深く考えて描いた話ではないです、いつもそうですけど。意識したことはいっぱいありますが、伏線はったりするとか、ストーリー作るうえでは殆ど何もしていません。兎に角R18作品描かないと、と思って捻り出しました。出会ってムラムラしてヤってしまうっていうね、分かりやすい話にしました。
細かい所は好きなように、好みの解釈して読んでもらえれば嬉しいです。例えば攘夷時代、この二人は肉体関係があったんだろうかとか、実は何も関係なくてあそこでムラムラきてやっちゃったのではないかとか。そういう裏のこと想像して読んだ方が楽しいのではないかと。あ、そうやって頭の中で色々と補ってもらって、下手な事には目をつぶってもらおうという魂胆ではないですよ!? いや、ちょっとそういう気持ちもあるけども…!いい加減キャラの顔くらいは安定して描けるようになりたい。コマごとに顔違いすぎでなにがなんだか …。

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