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寄稿漫画「匣の中で」

  • 執筆者の写真: 渡屋
    渡屋
  • 2018年12月12日
  • 読了時間: 3分

 2017年9月17日発行 高杉(高高)アンソロジー「何れ菖蒲か杜若」参加作品


『匣の中で』8P 


 ※こちらは許可を主催様にとって再録しております。→ pixiv(匣の中で)




※内容の裏話です。プライベッターや別ブログで書いていたものを移動しました。


 高杉×高杉(高高)を初描きしました。そういうわけで高杉クラスタさんには物足りない作品だったかもしれないです。申し訳ありませんでした…。

 基本的に今までカップリングにハマったことはあっても、個人の考察をじっくりやるということをしてこなかったんですね、だからそういう浅さがおもいっきり出た気がします…。本当にすみません…。


 同一人物CPで好きなCPと言ったら幽白の妖狐蔵馬×南野蔵馬が好きだった…。すみません、関係ないですね。…兎に角、同一人物CPは難しかったです。時間軸とか設定どうしようって悩みました。


 まずは同一人物・同じ姿というところから水鏡を連想してcoccoさんの曲を聴きながら話を考えました。念のため何個かモチーフにしたいものを書き出したんですけど(四鏡とか)、結局水鏡が一番良かったんではないかと思います。

 ただ、最後がどうしても納得できなくて、締め切りギリギリになって江戸川乱歩の「二廃人」を読み返して、これみたいにしようと思い付いたのが「匣の中で」です。というか、部屋の中で二人の男が問答しているというシチュの方が描きやすいということです…。絵的にも。描いてみたら全く違うものになりましたが。問答どころかセリフが全くない状態になってしまいました。



 作中では説明全くしてないので分かり難いと思いますが、あの過去の…銀時が松陽の首を刎ねるか刎ねないかの時がポイントになります。目が潰れていない高杉は銀時が選ばなかった高杉(松陽の代わりに殺される)で、目が潰れている方は銀時が選んだ高杉(今の高杉)となります。どちらの高杉も相手に対して嫉妬?のような、憎しみの感情を抱いているという…。私の中では銀時が高杉と桂の命を選ばないという選択肢はなかったと思っているので、もしもの話だとはいえ、この両目の高杉の存在はありえないと思います。銀時が殺さなかった高杉に対して嫉妬しているというのもなんだか難しいなと思います。高杉って話が進むにつれ、自分の身については無頓着なところも見せてるし、自分が犠牲になることで松陽が助かるなら逆に満足しそうにも見えますから…。


 片目の高杉は原作通りです。銀時が生きていて欲しいと選んだ今の高杉は、松陽の代わりに死ぬことが出来た高杉に憎しみを…。自分がそうならなかったから憎いわけです。


 

 タイトルは「ハイジンフタリ」にするつもりだったけど、原稿提出の際にスコっと抜けてしまって思い出せなくなり、目の前の本棚の「匣の中の失楽」からとりました。部屋の中だけで話が進むことと、アレが入っていた箱にかけて、これで良かったと思います。





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