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「陰翳クロニクル 遊」

  • 執筆者の写真: 渡屋
    渡屋
  • 2019年9月10日
  • 読了時間: 3分

2019年8月10日発行 銀高小説・漫画本「陰翳クロニクル 遊」


『マガゴトヨゴト』14ページ



※こちらは「陰翳クロニクル」という、テーマにそって小説(匣十八)と漫画(はちとんぼ)(呼べたらゲスト様も)で構成された本です。その中で描いた漫画「マガゴトヨゴト」という話についての設定や裏話です。


テーマ「遊郭が舞台の銀高」




 遊郭がテーマです。テーマと言ってもほとんど自分設定の遊郭だし、本来の遊郭パロディとは全然違うなという感じです。タイトルは話とあまり関係ない、そんなに意味がない感じになってしまいました。ただ語呂が気に入っただけで使いたい言葉が沢山ありまして…。「良いことも悪いことも」みたいな感じだと思ってください。廓では色々と縁起を担ぐ習慣があったそうで、そういうのも意識したかった…名残りです。


 大体時系列としては攘夷戦争後、離れ離れになったすぐあとでしょうか。だからまだ銀時は攘夷時代の感じです。高杉があんまりそういう感じにならなくて描くの大変でした、なんか違うなんか違うと思いながら描きました…。包帯杉描くの苦手だし…。だから昔は夜叉督ばっかり描いてたってのがある。ホント架空の二人です…すみません…。ちょっと原作意識してもこれだから…。


 まだ「待ってる」状態の高杉ってどうなんだろうな、もっと堕落した感じなのかもしれない(初登場時参照)。すっかり酒色に染まった高杉を見つけた銀時のことをもっと描きたかった気がします。原作ではそういうの見ることは出来なかったので…。でも本当に10年間全く顔を合わせてなかったからこその…あの関係なんですもんね。それもちゃんと分かってるつもりです。二次創作というのは簡単じゃなくて、そのキャラらしさについて考えはじめるとキリがないです。それで折角考えた話の筋やセリフも全部考え直さなきゃならなくなったりする。


 遊郭ではやってはいけないことが色々あって(でも吉原では駄目でも島原では問題なかったりすることもあるから…一概にこれはタブーって言っていいかどうか…)、それ全部銀高やっちゃってるみたいなのがやりたくて、本当は銀時には遊郭の男衆やって欲しかったんですよね。そうなると必然的に高杉には遊女の役をやってもらいたいというのがあり…。でも現実的なことを考えてしまってそこ踏み切れんかった…。なんだこの肩透かしって感じになってしまって本当に、土下座では済まないことを…。す、すみません…。なんでここ振り切って描けなかったのか…。そんな描き手の惑いが諸に出てしまった。私は…私は…創作がホント…向いてない…。 遊郭パロだったらやっぱりちゃんと高杉は遊女の位置にいるべきかなって思う。

 遊郭好きそうと周りから言われることが何故か多いんですけど、そんなことはなくてですね、遊郭関係の作品はほぼ見たことがないという体たらくでして。ただの場末の路地裏みたいな感じになってしまいました。昭和の人間なのでどうしても昭和~平成初期の感覚が抜けない。でも自分の好きな世界観の中に銀時と高杉がいるのは描くの楽しいですね、すごく愛しいなぁと感じました...。大好きです、なんでこんなに好きなのかわからないです。 

 絵も思い通りに全く描けてないです。頽廃的な感じを出そうとしたんです、これでも。書き出し(印刷用に変換すること)失敗してグレーの部分が飛んだわけではなくて、最初から黒と白だけで表現しようとしたんですよ、でも下手すぎて刷り上がってきたの見て鼻で笑う…。わざとムラが出るように、塗り潰しのツール使わないでゴシゴシとペンで塗り潰してたの無意味ですね、汚いだけという。


 そして気になった人もいるかもしれないけど、高杉が袂に物入れてる描写があるんだけど、高杉くんが着てるのって女物だと思うから袂はあいてるタイプの筈なんだよね、自分が使いやすいようにしてると思ってください(涙)。





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