「今はもう誰も」「どう転んでも畢竟地獄」
- 匣十八
- 2019年11月10日
- 読了時間: 3分
※過去作振り返り、振り返りというか思い出話しというか、自分の話を自分に向けて解説してるような感じです(忘れがちなので)。
「奇焔 陰翳クロニクル どう転んでも畢竟地獄」2019年3月31日発行 銀高(九尾×蛟)小説・漫画本
「今はもう誰も」あらすじ・・・攘夷戦争終結後、各地を転々としていた坂田銀時は、ある村の社で閉じ込められている足の悪い男を助ける。その男は高杉晋助に似ている男だった。なりゆきでその男と暮らす事になった銀時だが、その男はどうも普通の人間ではないようで…
「どう転んでも畢竟地獄」あらすじ・・・ある岡場所の古道具屋で人間のふりをして仕事をしている九尾。そこへおかしな木彫りが持ち込まれる。人魚の姿を彫ったような木彫りであったが、この木彫りが本当の姿を現すと、それは蛟だった。二人共以前惚れた人間の影を互いに追っている。
かなり創作色の強い九尾×蛟。分からない方もいらっしゃると思うので説明すると、銀時が九尾狐、高杉が蛟のコスプレをしている公式グッズが元になっています。
「誑惑七度」(別の本)の九尾×高杉の九尾、「今はもう誰も」の銀時×蛟の蛟が「どう転んでも畢竟地獄」で絡むことになっているため、かなりややこしい話になっています。
「今はもう誰も」は攘夷戦争後の銀時が蛟と出会う話なんですが、こういうの書いてると自分が本当に歪んでいて間違いだらけだということに気が付きますね…。本来であればあて馬なんて好まれませんが喜々として書いてた気がします。私は銀高に落ち着けばなんでもやってしまうということでしょうね…。
蛟と高杉は少し違うので、書きやすかったかもしれません。高杉らしくと思って書こうとすると大変ですけど、蛟は高杉とは少し違うというところを書くわけですから…。高杉はこんなこと言わない、しないということをさせることが出来るわけです。
蛟は元々高杉に顔が似ているけれど、銀時が思えば思う程、蛟は銀時に好かれるためにその姿に近くなっていくという感じにしたかったんです。子供のような仕草が多かった蛟が段々高杉になっていくように書くのは残念ながらうまく出来ませんでした。なかなか理想の形にはなりません。
「どう転んでも畢竟地獄」は九尾×蛟です。これもまた異色というか…。厳密に言うと銀高ではないです。「誑惑七度」の九尾と「今はもう誰も」の蛟の話になります。二人が成就させることが出来なかった思いみたいなのを書きました。あて馬にしてごめんねという気持ちも少なからずあります。ホラー要素が強いのは二人が妖怪(化け物)だから…。九尾も蛟も銀時と高杉の姿をしている別人という設定ではありますが、大分本人達のことも意識しています。
どちらの話も創作設定・創作キャラが出てきます。まだまだ銀魂キャラに役割をふるのは私には難しいようです。

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